2015年9月26日土曜日

オトコエシ

オトコエシ(男郎花)オミナエシ科オミナエシ属
花期:8月〜10月
日本、中国、朝鮮半島、台湾
日本全土

山野に自生する多年草。名前の由来は、同時期に咲く黄色の花をつけるオミナエシを女性に、白色の花をつけ茎が太く丈夫そうなオトコエシを男性に例えた。
株元から走出枝(ランナー)を出して増える。茎頂に散房花序を出し、小さな白い花を多数つける。花冠は5列する。葉は対生し、茎の上部の葉身は5〜15cmの楕円形、縁に鋸歯があり、茎の下部の葉は、羽状に裂ける。






キツリフネ

キツリフネ(黄釣舟)ツリフネ科ツリフネ属
花期:6月〜10月
北海道、本州、四国、九州

山地の湿りッケのあるリンナイなどに自生する一年草。名前は、黄色のツリフネの意。上部の葉脈に4cm程の黄色い舟型の花を吊り下げてるける。花弁は3個、葉は互生し、葉身は、4〜8cmの狭楕円、先が鈍型、縁に粗い鋸刃がある。







2015年9月19日土曜日

カクトラノオ

カクトラノオ(角虎尾)シソ科ハナトラノオ属
花期:6月〜9月
北アメリカ東部原産

北アメリカの東部の日当たりの良い湿地に分布し、大正時代に導入された多年草。名前の由来は、茎が四角形であることからカクトラノオ、別名:花が虎の尾に似ていることからハナトラノオと名付けられた。
茎頂に穂状花序を出し、2cm程の白や淡紅色の唇形花を多数つける。葉は対生し、葉身は披針型から楕円形、縁に鋸歯がある。





シロバナヒガンバナ

シロバナヒガンバナ(白色彼岸花)ヒガンバナ科ヒガンバナ属
花期:9月〜10月
中国原産

四国、九州、沖縄に自生するショウキズイセンとヒガンバナの自然交雑種とされる。
名前は花色が白色で、花の形がヒガンバナに似ることから。茎頂に10〜20cm散型花序を出し、白色の漏斗形の花を5〜10個つける。花被片は6個。葉は花後に現れ、線型で根生する。ヒガンバナより葉が太い。





ヒガンバナ

ヒガンバナ(彼岸花)ヒガンバナ科ヒガンバナ属
花期:9月〜10月
日本、中国、朝鮮半島
日本全国

秋のお彼岸の時期に道端や田畑や畦などに自生する多年草。古い時代に中国より導入されたとされる。茎頂に散型花序を出し、5cm程の赤い花を放射状につける。花被片は6個で外側に反り返る。花が枯れた後に葉が出てくる。葉はロゼット状で、葉身は線型。葉と花が同時に見られないことから「葉見ず花見ず」ともいわれる。鱗茎にアルカロイドを含む有毒植物である。







ハギ

ハギ(萩)マメ科ハギ属
花期:7月〜10月
日本、朝鮮半島、中国
北海道、本州、四国、九州

山野に自生する落葉樹低木で庭木で栽培される。ハギ属の総称。ハギ属は約40種がアジア、北アメリカを中心に分布する。名前の由来は、毎年春、古い株から芽を出す様子から、ハエギ(生芽)と呼ばれ、それが転訛した。葉脇から総状花序を出し、1cm程度の淡紅色の花を2個ずつ対につける。秋の七草の1つで、万葉集で最も多く詠まれている。



キンミズヒキ

キンミズヒキ(金水引)バラ科キンミズヒキ属
花期:7月〜10月
北海道、本州、四国、九州

日本のほか中国、朝鮮半島に自生する。
全国のサニャに自生する多年草。名前の由来は黄色の穂を金の水引に見立てた。
全草に長毛が密生する。茎の上部に穂状の花序を出し小さな黄色の5弁花を多数つける。葉は互生し、羽状複葉、小葉は楕円形、縁に鋸歯がある。花後の実はかぎ状の棘があり衣服に付着する。同じ時期に咲く赤色の花をつけるミズヒキはタデ科、キンミズヒキはバラ科で同じ仲間ではない。








2015年9月6日日曜日

キンエノコロ

キンエノコロ(金狗尾)イネ科エノコログサ属
花期:8月〜10月
北半球の温帯地域
全国

日当たりの良い道端や空き地などに生える一年草。名前は、小穂が金色のエノコログサの意。茎先にブラシ状の3〜10cmの花序を出し、金色の小穂を蜜につける。葉は、15〜30cmの線形。





コスモスの側にキンエノコロ。


ススキ

ススキ(芒)イネ科ススキ属
花期:9月〜10月
日本、中国、朝鮮半島

山野の日当たりの良い場所に自生する多年草。名前は、すくすく育つ草の意。茎は叢生し大きな株になる。茎頂に15〜30cmの穂状花序を出し、淡黄褐色の花をつける。葉は、40〜80cmの線型。秋の七草の1つで、花穂が馬の尾に似ることからオバナ(尾花)と呼ばれる。
オギによく似るが、ススキには小穂にノギ(芒)があるがオギには無く、ススキのような株も作らない。





2015年9月5日土曜日

ツルボ

ツルボ(蔓穂)ユリ科
花期:8月〜10月
日本、中国、朝鮮半島
日本全土

日当たりの良い山地や草原などに自生する球根草。名前に由来は、球根がつるつる坊主に似ることから。別名スルボともサンダイガサ(参内傘)ともいう。花茎の先に総状花序を出し、小さな薄紅色の花を密生する。花被片は6個。花は下から上に咲き上がる。根生葉は10〜25cmの線型で2個つく。






ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
花期:6月〜10月
北アメリカ原産

北アメリカ原産、明治初期に導入された多年草。現在は山野や道端などのやや湿った場所に自生する帰化植物。名前は西洋のヤマゴボウの意味で、根がゴボウに似る。茎先に果実は黒紫色に熟す。葉は互生し、葉身は楕円形で先は尖る。果実と根に有毒成分を含み、誤食すると嘔吐、下痢を引き起こす。ヤマゴボウと称して売られているのはキク科のモリアザミの根で別種である。




ヌシビトハギ

ヌシビトハギ(盗人萩)マメ科ヌシビトハギ属
花期:7月〜10月
日本全国


山野に自生する多年草。名前の由来は、実が盗人の足迹にに似ることから。
小さな淡紅色の蝶形の花をまばらにつける。葉は3出複葉、小葉は4〜8cmの卵形から長卵形、先は尖る。果実に生える鈎毛は動物の体や衣服につき種子を散布される。





コムラサキ

コムラサキ(小紫)シソ科ムラサキシキブ属
花期:7月〜8月
本州、四国、九州、沖縄

日本の他に中国、朝鮮半島、台湾に生息する。
山野の湿った場所に自生する落葉低木。枝が枝垂れ、葉脈のやや上から集散花序を出し、淡紫色の小さな花をつける。花冠は4裂し、雄しべと雌しべが突き出る。葉は対生し、葉身は3〜7cmの倒卵状楕円形、先が尖り上部の縁に鋸歯がある。自生は少なく庭木や公園樹などで栽培されムラサキシキブの名で流通している。果実は紫で、白いものはシロシキブと呼ばれる。