2015年7月25日土曜日

チョウセンヨメナ

チョウセンヨメナ(朝鮮嫁菜)キク科
花期:6〜9月
朝鮮半島

大正時代に導入されたものが逃げ出して野生化した帰化植物。
茎は直立し上部で分枝する。枝先に4㎝程の青紫の頭状花を付ける。
葉は互生し葉身は広披針型、縁に低い鋸歯がある。





キツネノカミソリ

キツネノカミソリ(狐剃刀)ヒガンバナ科
花期:8〜9月
本州、四国、九州

竹林やケヤキの生えるような肥沃な土壌を好み照葉林域から夏緑林域の下部を生活の場にしている。ヒガンバナとは逆で、春に葉を伸ばし夏の花時には枯れてしまう。種小名の”sanguinea”は血赤色の意味で、葉の形が剃刀に似ているため、この名がついた。
この写真は花の終わり時のもの。






ミソハギ

ミソハギ(禊萩)ミソハギ科
花期:7〜8月
北海道、本州、四国、九州、沖縄

お盆の頃に花を咲かせ「お盆花」の名もある。
花弁6枚、雄しべ12本、雌しべ1本の双子葉植物で、花弁6枚の花は少なく、珍しい存在である。雄しべや雌しべの長さに長、中、短の3つのタイプがあり、自家受粉を避ける仕組みを備えている。






ヤブラン

ヤブラン(藪蘭)ユリ科
花期:8〜9月
本州、四国、九州、沖縄

照葉林の林床に大きな株となって群れる。
葉は全て根生し30〜50㎝と長く幅も1㎝前後ある。藪に生え蘭の葉に似ることから、この名がついた。





2015年7月18日土曜日

リョウブ

リョウブ(令法)リョウブ科リョウブ属
花期:6〜9月
北海道、本州、四国、九州


山谷の尾根筋などの乾いた場所に自生する落葉小高木。
名前のリョウブ(令法)は平安時代に、新芽が食用になるため貯蔵し、飢餓に備える「令」を「法」に定めたことに因む。
枝先の総状花序をだし、白い小さな花を多数つける。花冠は5裂する。葉は枝先に集まって互生し、葉身は6〜15㎝の楕円形で先が尖り、縁に鋸歯がある。
 材が硬いので木工品や建築材に使用される。蜜源植物。






サラシナショウマ

サラシナショウマ(晒菜升麻)キンポウゲ科
花期:8から10月
北海道、本州、四国、九州

落葉樹林内や草原などに自生する。
名前のサラシナの由来は、春先、若菜を茹でて水に晒してことから。また、ショウマは生薬名で根を漢方薬で利用することから。
草丈は1m程度で、茎頂にブラシ状の穂状花序を出し、小さな白色の花を多数付ける。根生葉は2〜3回3出複葉。小葉は3〜8㎝の卵形、縁に不揃いの鋸歯がある。








ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ(藪萱草)ワスレグサ科
花期:6〜8月
本州、四国、九州

日当たりの良い林縁や野原に自生する。
有史以前に中国から挿入されたとされる帰化植物。
茎は直立し、上部で分枝し草丈は50から20㎝。茎頂に10㎝程度の橙色の花を付ける。花は半八重咲きで結実しない。葉は40〜60㎝の広い線型。
朝に開花し夕方にはしぼむ一日花。若葉や蕾は食用になる。










ツリガネニンジン

ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科
花期:7〜10月
北海道、本州、四国、九州


山野の日当たりの良い草地などに自生する。
名前の由来は花が青紫の釣鐘状で、根がチョウセンニンジンに似ることから。
茎の上部で数段に分かれて釣鐘型の花を輪生する。花冠の先は5裂する。
葉は3〜6個輪生し、葉身は狭楕円形で先は尖り縁に鋸歯がある。











ツユクサ

ツユクサ(露草)ツユクサ科
花期:6〜9月
北海道、本州、四国、九州、沖縄

道端や畑の隅で夏の朝を告げる花である。日当たりのいい場所が多いが、山沿いの半日陰で湿った道沿いなどにも群れて咲く。
ツユクサは早朝の4時頃から咲き始め、朝露の中で美しく、昼にはしぼむ短命さから名付けられた。小さいが花弁の青い藍色と云いますか、なんとも言えぬ色合い…
露草色の花弁は鮮やかで、花の青い汁は水で洗うと直ぐに消えることから、友禅の下絵を描くときに使われる。






オミナエシ

オミナエシ(女郎花)オミナエシ科
花期:7〜10月
北海道、本州、四国、九州


日当たりの良い山地に自生。名前の由来は栗飯に例えてオンナメシ(女飯)転訛したという説と、枝が細く優しい姿からの説がる。
茎の上部はよく分技し、枝先に散房花序を出し、小さな黄色い花を多数付ける。花冠は5裂する。







レンゲショウマ


レンゲショウマ(蓮華升麻)キンポウゲ科
花期:7〜9月
本州(太平洋側の福島県から奈良県)

豊かなブナ林の住人で出会いの楽しみな花である。
やや薄暗い夏緑林の中で細長い茎を伸ばし3〜4㎝程の美しい花を下向きに付ける。蓮花に似てるのでこの名で呼ばれる。
我が国、特産の一属一種の植物で希少な存在である。これが、野草園で見られるのが嬉しい。










2015年7月11日土曜日

ナギナタガヤ

ナギナタガヤ(薙刀茅)イネ科
花期:5月~6月

ヨーロッパ、アフリカ北部、西アジア原産
本州~九州に帰化


稈(かん)は細く、多数集まって株立ちし、高さ20~40cm。葉は線形で幅1~5mm。悍の先端に長さ10~20cm細長い円錐花序を作り、小穂を密生する。小穂は長披針形で長さ6~8㎜、小花が3~5個あり第1包穎(ほうえい)は長さ1~2㎜。護頴は長さ5~6㎜、のぎは直立し長さは護頴の3倍。名は花序の形が薙刀に似ていることから。別名はネズミノシッポは同じく花序の形をさした英名の訳。バミューダグラスとナギナタガヤをミカンの下草にするとクエン酸を抑え、糖度と収穫量が上がり、環境負荷軽減効果もあることが解っている。







ヤブミョウガ

ヤブミョウガ(藪茗荷)ツユクサ科
花期:6〜9月
本州(関東以西)、四国、九州、沖縄

山野の林内に自生する。
名の由来は、藪に生え葉が茗荷に似ることから。
輪生状に白い花を付ける。花は両性花と雄花を付ける。葉は互生し葉身は20〜30㎝の長楕円形。基部は鞘状で茎を抱く。果実は黒紫色に熟す。若芽は食用になる。







ミズヒキ

ミズヒキ(水引)タデ科
花期:8〜10月
北海道、本州、四国、九州、沖縄

山野に自生する多年草。
上面が赤で下面が白で、まばらに付く様子を祝儀袋を結ぶ水引に例えた。









イワタバコ

イワタバコ(岩煙草)イワタバコ科
花期:6〜9月
本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄

山地の湿り気のある岩壁などに自生する。
葉脇から茎を伸ばし1〜2㎝の紅紫色の散形に数個つける。
名前の由来は葉がタバコの葉に似ていることから…







ムクゲ

ムクゲ(木槿)アオイ科フヨウ属
花期:6月〜10月
中国原産

中国原産で古くから庭木などに植えられる落葉低木。
本年枝の葉脈に5〜10cmの5弁化をつける。
花色は白、赤、紫など。一重、八重咲きなど多くの品種がある。早朝に開花し、夕方に萎む一日花。
葉は互生し、葉身は4〜10cmの卵型で先が尖り浅く3裂することが有り、縁には浅い鋸歯がある。